ドローンの電波法で押さえるべき3つのポイントを解説

電波法を知らずにドローンを飛ばすと、逮捕されてしまうかもしれません。

平成26年11月、神奈川県で開催されたマラソン大会で、不法無線機使用して空撮用のドローンを飛行させたとして、東京都の空撮会社の社長が摘発される事件がありました。

 

この記事では、電波法に違反しないための知識についてご紹介します。

  • 電波法の概要
  • ドローン操縦者が押さえるべき電波法の要点
  • 電波法関連のドローン資格について

知らないうちに違法飛行をしないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

 

電波法の概要

ここでは電波法について基本的なことをおさらいします。要点だけ知りたい、というかたは、『ドローン操縦者が押さえるべき電波法の要点は3つ』までおすすみください。

電波法とは

ドローンを飛行させたり、映像を伝送する際には電波が使われます。

電波法は、文字通り電波を公平かつ効率的に使えるように定められたルールです。

電波法を守らなかった場合、通信の混信や妨害が起きます。

 

個人用ドローンで使われていることが多い周波数帯は2.4GHz帯なのですが

この周波数帯はドローン以外にも、無線LAN、データ通信機器、電子レンジ、アマチュア無線、電波ビーコンなど様々な用途で使われています。

 

市街地でドローンを操縦する場合は、こうした機器と干渉し人の生活に影響を与える恐れがあるので、必ず正規の方法で飛行させましょう。

電波法の罰則

開局手続きをせずに無線局を開設した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処されます。

 

ドローン操縦者が押さえるべき電波法の要点は3つ

『これだけは覚えて』というポイントは次の3つです。

  • 資格・開局手続きが必要な周波数帯を把握しておく
  • 技適マークの有無を確認する
  • 無線局開局申請の方法を覚えておく

免許・開局手続きが必要な周波数帯を把握しておく

まず、周波数帯と免許必要性の対応関係を整理しておきましょう。

周波数帯 主な用途 必要免許
72MHz帯 ラジコン用 不要
920MHz帯 テレコントロール・データ送信用 技適マークがあれば不要
2.4GHz帯(主流) 個人用 技適マークがあれば不要
5.7GHz帯 産業用 第三級陸上特殊無線技士
5.8GHz帯 レース用 第四級アマチュア無線技士

 

前述したように、個人が趣味で買うようなドローンの周波数帯は2.4GHz帯がメインとなっています。次にお伝えする技適マークがなければ第三級陸上特殊無線技士を取得しましょう。

技適マークの有無を確認する

日本の電波法の基準に従って作られたドローンには、技適マークが付いています。技適マークがついていれば、原則免許は必要ありません。

 

ただし、次の3つの場合は免許と開局手続きが必要になることがあります。

  1. 海外からドローンを輸入した
  2. 中古のドローンを購入した
  3. 改造した

 

1と2の場合、技適マークがない、もしくは改造されているようであれば、免許と無線局開局の申請が必要になります。3の場合は、個別に技適の申請を出さなければなりません。

無線局開局申請の方法を覚えておく

技適マークの無いドローンを飛ばす方は、無線技士の免許を取得し、無線局開局申請をしましょう。

申請方法は郵送とオンライン申請の2種類があります。理由がなければ、手間がかからないオンライン申請をするといいでしょう。

申請はこちらからできます。

電子申請・届出システムLite|総務省

 

電波法関連のドローン資格について

産業用ドローンやレース用ドローンを操縦する際に必要になる資格についてお伝えします。

第三級陸上特殊無線技士

文字通り、陸上で無線通信をする際に必要な国家資格です。第三級陸上特殊無線技士を取得すると、5.7GHz帯のドローンを操縦できるようになります。

産業用ドローンなど、ハイスペックな機体を操縦する方は、取得が必要です。

第四級アマチュア無線技士

FPVドローンには、5.8GHz帯が使われています。レース用ドローンを飛ばすでのあれば、第四級アマチュア無線技士を取得しましょう。

2~4週間程度で取得できる難易度なので独学で十分でしょうが、自信が無い場合は一般財団法人日本アマチュア無線振興協会の講習などを受けるものいいかと思います。

 

まとめ

この記事の要点は次の通りです。

  1. 電波法は有限資源である電波の効率的かつ公平な使用を目的としたもの
  2. 飛ばす前に技適マークの有無を確認しよう
  3. 5.7GHz、5.8GHzのドローンを飛ばす際は、免許取得と無線局開局申請をしよう

以上を守って、安全なドローン飛行をお楽しみください。