世界シェアトップのドローンメーカーDJI。過去開発してきたのは重量1㎏や2kgあるような大きいドローンでした。そんなDJI社が初めて小型ドローンを開発しました。それがSpark(スパーク)です。大型機で培われた技術を詰め込んだ革新的ドローンです。
今回はそんな小型ドローンSparkを余すところなく解説していきます。
Sparkの概要
SparkはDJI社が発売した小型ドローンです。過去中型~大型ドローン(Phantom、Inspire、Mavic)を発売してきたDJI社が開発した過去最軽量のドローンです。今までDJI社が中型~大型ドローンの開発で培ってきた技術を用いて開発された高性能小型ドローンです。
スペック表で見るSpark|DJI社の技術の粋を低価格で使用できる
Sparkは本格空撮ドローンとトイドローンの間の性能のドローンです。本格空撮ドローンの技術を用いているので小型ドローンの中では性能の良いです。他の小型ドローン、トイドローンと比較すると全スペックが安定して高いです。逆に空撮専用機ではないのでカメラスペックは少し落として、コストダウンしている印象です。
Spark | |
価格 | 54,800円(2019/06/01現在) |
重量 | 300g |
バッテリー | 16分 |
制御距離 | 100m |
カメラ | フルHD、2軸ジンバル、1200万画素 |
プロペラガード | 有(弱) |
FPV | 有 |
安定性 | 〇 |
屋外 | △ |
自動操縦 | クイックショット、フライトオートノミー、Return to Home、GEOシステム |
撮影 アシスト |
アクティブトラッキング、タップフライ、ジェスチャーコントロール |
Sparkの特長
この章では、上で見たスペックが操縦者にとってどんな特徴になるのかを説明していきます。
DJI社統一プラットフォームで快適|プラットフォーム、飛行安定性
Sparkは小型・5万円台にもかかわらず、高精度な自動操縦機能と撮影サポート機能、飛行安定性を兼ね備えています。これは世界シェアトップのDJI社から発売されていることによるものです。同価格なら飛行制御性能が高く、アプリの使いやすいです。また、PhantomやInspireで使われているものと同じ自動操縦機能や動画編集機能が搭載されています。
またDJI社はすべての機体の操作方法が統一化されていることもメリットです。
ソフトウェア・制御技術の質が高い|自動操縦、撮影アシスト一覧表
ソフトウェア・制御が豊富かつ質が高いのがSparkの特長です。アプリがDJI社製品で統一されており、制御技術もDJI社で統一されています。これはPhantomやInspire、Mavicなどで培った技術を活用できることでコストダウンを図っています。また、世界シェアトップなことで開発・改善に多くのお金を投資可能だった結果です。
以下に自動操縦・撮影アシスト一覧を示します。
自動操縦 | |
クイックスタート | 手から離陸してホバリングする機能です。操縦者の顔を認識して自動で判断します。 |
Return to Home | 接続不良やバッテリー残量低下などの異常が起きたとき、RTH(Return to Home)ボタンを押したときに自動で障害物を避けながら設定した場所まで帰還する機能です。 |
GEOシステム | 空港や競技場などの飛行禁止区域に近づいたときにアラームで警告してくれる機能です。 |
撮影アシスト(インテリジェントフライトモード) | |
クイックショット | 4つのカメラムーブメントをボタン一つで行う機能です。上昇しながら真下を撮影する(ロケット)、斜め上にパンしながら撮影(DEONIE)、被写体の周りを旋回しながら撮影(サークル)、被写体の周りをらせん状に上昇しながら撮影(螺旋)の4つがあります。 |
アクティブトラッキング | 対象の自動追尾機能です。被写体の前方・後方・周囲を回りながらの撮影(トレース)、被写体と並走しながら撮影(プロフィール)の2パターンがあります。 |
タップフライ | スマホ画面上をワンタップすることで操作する機能です。画面タップ方向へ飛行(ディレクション)、タップすると高度を維持しながら目的地まで飛行(コーディネート)の2つがあります。 |
ジェスチャーコントロール | 機体カメラがあなたの手の動きを認識し、スマホではなく手の動きで操作する機能です。自撮りのための機能(SELFIES)と手のひらからの離着陸・手の追尾(PALMCONTROL)の2つがあります。 |
自撮りがしやすい|自動操縦、撮影アシスト
Sparkは自撮りしやすいです。手で操作するジェスチャーコントロールやクイックショットを使うと簡単におしゃれなカメラワークでの撮影が可能です。また、ブレ補正やホバリングも安定しているので撮影した画像も滑らかになります。
SNSへ動画を投稿しやすい|動画編集、SNS連動(専用アプリ:DJI GO 4)
DJI社全機体統一ののドローン操作用アプリDJI GO 4を使うと撮影した映像をスマホ上で簡単に動画を編集し、FacebookやTwitterなどのSNSに編集した画像・映像をアップすることができます。特に動画編集はドローンで撮影した映像を編集することに特化しているため、下手なPC動画編集ソフトよりも使いやすく、性能が良いです。
また、カメラ性能も1200万画素、フルHDとSNSにアップするには十二分の性能を誇ります。
飛行申請が必要(200g以上)
機体重量が300gのため屋外での飛行には申請が必要です。また、中型~大型ドローン(Phantom、Inspire、Mavic)に比べると風に弱いです。
まとめ|メリット&デメリットとこんな方におすすめ
特徴
- DJI社統一プラットフォームで快適|プラットフォーム、飛行安定性
- ソフトウェア・制御技術の質が高い|自動操縦、撮影アシスト
- 自撮りがしやすい|自動操縦、撮影アシスト
- SNSへ動画を投稿しやすい|動画編集、SNS連動
悪い点
- 飛行申請が必要|200g以上
- 他のDJI社製品と比べると風に弱い
- 持ち運びに不便|折りたためない
こんな方におススメ
- 旅行先で景色や思い出を取りたい方
- SNSに撮影したものをアップしたい方
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