このキャッチ画像はフィリピンの自然の景色です。従来ドローンでこういった画像を取ろうと思うと10万円くらいの機体が必要でした。しかし、Hubsanが発売したZinoなら5万円でこのような画像を撮影することが可能です。
この記事では、Zinoについて詳しく説明していきます。
Zinoの概要
ZinoはHubsan社から発売された中型空撮ドローンです。Mavic Airと同様の4K、3軸ジンバルを搭載しており、価格が約半分程度と非常にコスパが良い空撮ドローンです。まずはPR動画をご覧ください。
スペック表で見るZino|全ての空撮シーンに耐えうる高機能で低価格!
Zinoは屋外、室内のどんな撮影にも対応できる非常に性能が良いドローンです。3軸ジンバル・4Kの高機能カメラに23分の長時間バッテリーを搭載しています。さらに、自動操縦機能も充実しており、現行のドローンに求められる性能を網羅的に搭載しています。
にもかかわらず価格が5万円以下と性能に対して格安です(同スペックの他社製品は10万円くらいします)。
Zino | |
価格 | 45,500円(2019/05/28現在) |
重量 | 700g |
バッテリー | 23分 |
カメラ | 4K、3軸ジンバル |
プロペラガード | 無 |
FPV | 有(5GHz帯) |
安定性 | 〇 |
屋外 | 〇 |
自動操縦 | フォローミー、ウェイポイント、アクティブトラッキング、サラウンドフライト、リターントゥホーム |
Zinoの特長
この章では、上で見たスペックが操縦者にとってどんな特徴になるのかを説明していきます。
高機能カメラできれいな景色をより鮮明に(4K、3軸ジンバル)
Zinoのカメラの動画解像度は4Kで、カメラのブレを補正するジンバルが3方向に対応しています。
4K
4Kとは動画解像度のことで、ハイビジョン<フルハイビジョン<4Kの順に鮮明になります。最近ではYouTubeなどでも4Kの動画が増えてきており、ドローンでの上空からの雄大な形式などは4Kで撮影することでより、人々に感動を与えるでしょう。
3軸ジンバル
3軸ジンバルとは、機体の揺れをカメラに伝えない機構であり、それが3軸に対応していることです。これによりドローンを飛行させても、上空に風が吹いても撮影映像がぶれたり、傾くことがなく、鳥の視点で空を飛んでいるように優雅で滑らかな映像になります。
自動操縦機能で映画のワンシーンのような撮影を(フォローミー、アクティブトラッキング、ウェイポイント、)
Zinoは下の表のように自動操縦機能が充実しています。これらを駆使して複雑なアングルや絶妙な距離感での撮影ができます。
フォローミー | 送信機を持っている人をGPSを使って追いかける機能です。従来大型機材を持ち込んでレールの上をカメラマンが動いていたものをドローン一つで手軽に撮影できるようになりました。 |
アクティブトラッキング | アクティブトラッキングはカメラで認識した対象を自動で追いかける機能です。フォローミーよりも近い距離での撮影が可能ですが、光の反射や暗闇では使用できません。 |
ウェイポイント | 操作スマホの地図上をタップすると、そのルートを飛行する機能です。 |
サラウンドフライト | 対象の上空を旋回する機能です。手動で操作するには難しいきれいな円運動を可能にします。 |
リターントゥホーム | ボタン一つで操縦者のところまで帰還する機能です。何か異常があってもこれで安心して楽しめます。 |
コスパ|他社製品1台でZino2台(Mavic Air、Anafi)
Zinoはとても安いです。他社で3軸ジンバル、4K、バッテリー23分、自動操縦機能などの同スペックを持つ機体と比べると価格は半分程度です。例えば、DJI社のMavic Airは123,780円、Parrot社のAnafiは80,940円です(ともに2019/5/28時点)。このように圧倒的にコスパの良いドローンです。
ハンドバックに入れて運べる折り畳み機構
ドローンはそのプロペラがあるので、重さに反してかさばります。中々ハンドバックに入れて持ち運ぶのは難しいでしょう。そんな時に便利なのが折り畳み機構です。折りたたむことによりビデオカメラくらいのサイズになるので、カバンに入れて持ち運ぶことができます。旅行の時にも活躍します。
第3種特殊無線技士が必要(5GHz帯)
Zinoを飛行するには第3種特殊無線技士という免許が必要です。その理由は送信機・ドローン間の通信に5GHz帯の周波数を使用するためです。
一般のトイドローンはスマホなどと同じ2.4GHzを使用するのですが、Zinoは5GHz帯を使用します。これにより操作可能距離約1kmという長距離での制御を可能にしています。なぜかというと、一般に高周波のほうが伝送しやすく、5GHz帯は使用も少ないので干渉しにくいためです。
しかし、この周波数帯を使用するためには第3種特殊無線技士という免許が必要です。合格率は7~8割で費用も講習会合わせて数万円程度です。Zino以外にも本格ドローンはこの周波数帯を使用している機体も多いので迷ったら取得してみることをおすすめします。
まとめ|メリット&デメリットとこんな方におすすめ
特徴
- 高機能カメラできれいな景色を撮影できる(4K、3軸ジンバル)
- 自動操縦機能で複雑なアングルや絶妙な距離感での撮影が可能
- 同スペックなら他社製品の半分くらいの値段(コスパ)
- コスパ良し(税込81,628円)
- バッテリーの持ちがよい(23分)
- 持ち運びに便利な折りたたみ機構
悪い点
- 第3種特殊無線技士が必要(5GHz帯)
- 飛行申請が必要(700g)
こんな方におススメ
- 屋外で空撮してみたい方
- 旅行中にドローンで景色や思い出を残したい方
- 本格空撮に興味がある方
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