「最初のドローンはどれにしようかな」
「品数が多すぎて結構迷うな」
「高すぎるのはNGだよね」
この記事では、入門機向けのドローン購入を検討している方に向けて、目的別にドローン16機をご紹介します。
入門機の選定基準は…
- お手頃価格である
- 目的にあった性能・機能を備えている
- 基本的に200g未満である(ちょっといいドローンも検討したい以外は全て200g未満)
理由がなければ、重量200g未満のドローンを買ったほうが、気兼ねなく遊びやすくなるでしょう。200g未満のドローンであれば、無人航空機として航空法の制限を受けないためです。(詳細:ドローンの航空法とは|操縦者が守るべきルールをシンプルに解説)
入門機向けドローン16機を目的別にご紹介
以下の目的・用途にあったドローンを紹介していきます。
- とりあえず飛ばしてみたい
- 操縦しやすいものがいい
- 写真・動画を撮ってみたい
- 屋外で飛ばしたい
- 室内で飛ばしたい
- プログラミングがしたい
- 空撮がしたい
- レースに参加したい
- ちょっといいドローンも検討したい
とりあえず飛ばしてみたい
Potensic A20W | |
価格 | 4,948円 |
重量 | 20g |
バッテリー | 6分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 有(強) |
FPV | 有 |
安定性 | × |
屋外 | × |
◎コメント
丸型のプロペラガードが、プロペラの破損を防ぎます。5,000円という価格帯にして、FPVを使った動画撮影ができます。 |
Holy Stone HS210 | |
価格 | 3,750円 |
重量 | 21g |
バッテリー | 7分×3個 |
カメラ | 無 |
プロペラガード | 有(強) |
FPV | 無 |
安定性 | × |
屋外 | × |
◎コメント
『壊れにくい』という理由から、筆者が以前手伝っていた子供向けのドローン体験会でも採用されていた一機。 3,750円とお手頃。3段階変速で宙返りが出来ます。小回りもきくので、部屋の中で飛ばすには○。 |
操縦しやすいものがいい
操縦しやすいドローンを選ぶ際は、飛行補助機能の内容を確認するといいでしょう。
特に、次の4つの機能が備わっているものであれば、操縦しやすいかと思います。
- ホバリング:安定した飛行が可能
- 3Dフリップ:アクロバットにも対応
- ヘッドレス:直観的な操作が可能
- ワンキーリターン:見失っても簡単に戻ってくる
1万円以下でこの4つの機能がそろっているドローンを2つピックアップします。
HolyStone F181CK | |
価格 | 8,820円 |
重量 | 136g |
バッテリー | 8分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 有 |
FPV | 無 |
安定性 | 〇 |
屋外 | △ |
◎コメント
使いやすさと安定性に対するコスパに挑戦した機体。 この価格帯にしてアクロバット飛行と安定飛行を両立。 気圧センサーを搭載しており、ホバリングは安定性抜群。 |
HolyStone F181C | |
価格 | 8,920円 |
重量 | 131g |
バッテリー | 8分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 有 |
FPV | 無 |
安定性 | 〇 |
屋外 | △ |
◎コメント
アクロバット飛行に加えて空撮も可能な機体。6軸ジャイロセンサー搭載で動きながらの撮影でもしっかりバランスをとってくれます。 |
写真・動画を撮ってみたい
スマホ対応していて、ドローン視点の映像をスマホの画面で見れる商品であれば写真・動を撮りやすいのでおすすめです。
Potensic A20W | |
価格 | 4,948円 |
重量 | 20g |
バッテリー | 6分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 有 |
FPV | 有 |
安定性 | 〇 |
屋外 | △ |
◎コメント
この価格帯にしてスマホでFPV動画撮影が出来るのが強み。 空撮の練習機としては一品。 |
EACHINE E58 | |
価格 | 7,300円 |
重量 | 95g |
バッテリー | 9分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 無 |
FPV | 無 |
安定性 | 〇 |
屋外 | △ |
◎コメント
A20Wと比較するとカメラのブレが少ないので、より画質にこだわりたい方におすすめ。 |
屋外で飛ばしたい
Holy Stone HS200D | |
価格 | 11,890円 |
重量 | 145g |
バッテリー | 10分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 有 |
FPV | 有 |
安定性 | ◎ |
屋外 | 〇 |
◎コメント
200g以下ながら屋外の風にも耐え得る一機。この価格帯のトイドローンの中では安定性は抜群です。 屋外で飛ばすなら風に流されないことが条件となります。しかし、普通のトイドローンは軽いため風に流されやすいです。そこでおすすめしたいのが屋外での使用を前提に作られたトイドローンHoly Stone HS200Dです。風があっても機体の姿勢がぶれず、カメラで撮影された動画もブレが少ないです。 |
室内で飛ばしたい
HolyStone F180W RTF | |
価格 | 5,999円 |
重量 | 51g |
バッテリー | — |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 有 |
FPV | 有 |
安定性 | 〇 |
屋外 | × |
◎コメント
風のない場所での俊敏性と撮影機能に秀でています。 室内でのアクロバット飛行とカメラアングルにこだわる場合はこちらの機体が良いでしょう。 |
Hubsan H107C+ X4 CAM PLUS | |
価格 | 5,500円 |
重量 | 60g |
バッテリー | 7分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 無 |
FPV | 無 |
安定性 | 〇 |
屋外 | △ |
◎コメント
室内練習場の風のない環境でおすすめしたい一機です。 風のない状況なら変速調節が可能だったり、アクロバット飛行に耐え得る機能は非常に楽しめます。 3Dフリップに加え4段階変速がついているので、部屋の広さに合わせて高速飛行も楽しめます。 |
プログラミングがしたい
制御プログラムをする場合は、Tello、Makeblock Airblockがおすすめです。両方ともブロック型ビジュアルプログラミングが採用されているのでプログラミング言語を覚える必要がなく、ドローンの自動制御ができます。プログラミングの入り口としても有効です。
ブロック型ビジュアルプログラミングとは、コードではなく画面上でブロック型の動作を指示するブロックを連結させることで機体の動きを指定するプログラムのこと。例えば、自撮りをプログラムするなら①離陸→②ホバリング→③180度旋回→④写真撮影という4個のブロックを組み合わせます。
DJI Tello | |
価格 | 12,800円 |
重量 | 80g |
バッテリー | 13分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 有(強) |
FPV | 有 |
安定性 | 〇 |
屋外 | △ |
◎コメント
業界最大手DJIによるトイドローンです。飛行安定性の高さ、専用アプリ有、FPV飛行対応、カメラつき、プログラミング対応といった多機能ぶりで、トイドローンにおいては王道といえるかもしれません。ただ、他社のドローンはTelloを意識して差別化している雰囲気もあるので、ユニークな商品を選びたい人にはあまりおすすめできないかもしれません。 |
Makeblock Airblock | |
価格 | 15,330円 |
重量 | 195g |
バッテリー | — |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 有(強) |
FPV | 無 |
安定性 | × |
屋外 | × |
◎コメント
6個のプロペラで飛行するAir Block。ブロックを積み上げるビジュアライゼーションプログラムに対応している機体です。また、プロペラの周囲が発泡スチロールでガードされているので衝撃に強いです。実験好きのあなたは是非買いです。 |
空撮がしたい
Hubsan H216A X4 DESIRE PRO | |
価格 | 10,290円 |
重量 | 162g |
バッテリー | 11分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 無 |
FPV | 有 |
安定性 | 〇 |
屋外 | 〇 |
◎コメント
GPSの測位で正確な位置を把握するので安定します。自動操縦機能も充実しており、対象を追いかけながら撮影するフォローミーや対象の上空を旋回しながら撮影するサークルフライト機能がついているので、プロに近いアングルでの撮影ができます。 |
レースに参加したい
Holy Stone F181G | |
価格 | 13,888円 |
重量 | 152g |
バッテリー | 10分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 有(弱) |
FPV | 有 |
安定性 | 〇 |
屋外 | 〇 |
◎コメント
FPV搭載かつ2.4GHz対応なので、無線技士免許がなくてもレースの臨場感を味わえます。 ドローンレースに参加するには5.8GHzに対応したドローンが必要になる場合が多いですが、F181Gは5.8GHzにも切り替え可能。 無線免許を取得すれば、こちらの機体でレースに参加できます。 |
ちょっといいドローンも検討したい|重量200g以上の部
「予算があるので少しいいいドローンも検討したい」という方におすすめのドローンを3つご紹介します。値段が高いだけあって、上よりも性能が充実してきます。
Potensic T35 | |
価格 | 23,660円 |
重量 | 700g |
バッテリー | 20分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 無 |
FPV | 有 |
安定性 | 〇 |
屋外 | △ |
◎コメント
少し良いものが欲しい方におススメなのがPotensic T35。GPSでの測位とジャイロセンサー(ドローンの姿勢を把握するセンサー)が9軸なので安定性は抜群(上記でご紹介したのはジャイロセンサー搭載でも6軸のものが多い)。また、スマホFPVでスマホの画面からドローンで撮影している映像を確認でき、その画像をSNSに簡単にアップする事が出来ます。さらに、その際に対象物を追尾するフォローミー機能など、自動操縦機能も搭載しているので、かっこいい映像も簡単に撮影できます。 |
DJI Spark | |
価格 | 54,800円 |
重量 | 300g |
バッテリー | 16分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 有(弱) |
FPV | 有 |
安定性 | 〇 |
屋外 | △ |
◎コメント
多数の自動操縦機能とDJI社専用アプリで簡単に動画編集・SNSアップが出来るのがDJI社のSpark。この価格帯になるとジンバルというブレ補正機能がカメラにつくので映像の滑らかさはぴか一です。 |
Parrot ANAFI | |
価格 | 80,940円 |
重量 | 320g |
バッテリー | 25分 |
カメラ | 有 |
プロペラガード | 無 |
FPV | 有 |
安定性 | 〇 |
屋外 | 〇 |
◎コメント
4K、2100万画素の圧倒的な画質でバッテリーが25分持続するので、本格映像制作の入門機としておススメできる一品です。上記Sparkはカメラのブレ補正が2軸でしたがこちらは3軸なのでどのような動きに対しても滑らかに撮影できます。さらに、カメラが上下180°動くので、あなたの工夫次第で誰も見たことがないカメラアングルで撮影できます。 |
ドローン入門機の選び方
ドローンを選ぶ際に意識しておきたいポイントを4つお伝えします。
- ドローンで何がしたいかイメージしておく
- 飛ばす場所にあったドローンを選ぶ
- 飛行補助機能にも注目する
- 理由がなければ重量200g未満のドローンを選ぶ
ドローンで何がしたいかイメージしておく
ドローンをどんな用途で使いたいか明確になっていますか?
ドローンには例えば次のような用途があります。
- 子供向けのもの
- 割と誰でも無難に飛ばせるもの
- 自撮りに使えるもの
- 綺麗な映像が撮れるもの
- レース向けのもの など
用途によって見るべき性能は異なるので、できれば何に使うのかはっきりさせてからドローンを購入したほうが、満足度が高くなるかもしれません。
飛ばす場所にあったドローンを選ぶ
屋内で飛ばすのか、屋外で飛ばすのかによって、必要な機能が変わってきます。
それぞれ見ていきましょう。
- 屋外利用で満たすべき3つのポイント
- 室内利用で満たすべき3つのポイント
屋外利用で満たすべき3つのポイント
- 安定性がが高い(必須)
- 障害物を回避する機能がついている(推奨)
- 自動帰還機能がついている(推奨)
ドローンの天敵は風です。屋外で飛ばす上では、風が吹いている中でも安定して飛行できること、および障害物を自動回避したり、接続不良になった際に自動帰還したりするドローンが優秀であると言えます。
室内利用で満たすべき3つのポイント
- 大きすぎない
- 安定性が高すぎない・もしくはホバリング補助機能を解除できる
- プロペラガードがついている
逆に、室内では風がないので、安定性(飛行補助機能)はさほど重要ではありません。ホバリング補助機能を解除できる商品を選んだ方が、ドローン本来の操作感を楽しめます。
室内ではスペースが限られているので、部屋の広さに対して大きすぎない商品を選ぶようにしましょう。
加えて、ドローンを壁や物にぶつける可能性もあります。プロペラガードが付いている商品を選べば、家につける傷が少なくて済む上に、プロペラの破損も防ぎやすくなります。
飛行補助機能にも注目する
重量などのスペックに加え、どんな飛行機能がついているかというのもドローンを選ぶポイントですので、ぜひチェックしてみてください。
飛行機能には、例えば次のようなものがあります。屋外利用がメインであれば、特に重宝するでしょう。
機能 | 説明 |
ワンキー起動 | ワンキーで離着陸する機能 |
高度維持機能 | 一定の高度で飛行し続ける機能 |
自動ホバリング機能 | 空中で安定して静止する機能 |
追尾機能 | 対象を追尾する機能 |
衝突回避機能 | 障害物を感知し自動で回避する機能 |
ウェイポイント | スマホでスワイプした通りに飛行する機能 |
ワンキーリターン | ワンキーで自動帰還する機能 |
理由がなければ重量200g未満のドローンを選ぶ
本体とバッテリーの重量が200gを越えると、無人航空機として飛行空域や飛行方法を規制されてしまいます。
「ここで飛ばしていいんだっけ」と飛行禁止空域調べたり、飛行申請をしたりする手間が増えるので、理由がなければ重量200g未満のドローンを選びましょう。
入門機としてドローンを選ぶ際の注意点2つ
ドローンを購入する際は、次の2点にご注意ください。
- 技適マークがついているか確認する
- 購入を避けるべきドローンは次の4つ
技適マークがついているか確認する
基本的に、技適マークがついているドローンを購入しましょう。
ドローンを飛ばす際は、無線を利用します。技適マークとは、電波法が定める技術基準に適合した無線機につけられるマークのことです。
技適マークが付いていれば、免許申請などの手間をかけずに無線機を利用できます。
基本的に、日本の正規ルートで販売されているドローンには技適マークがついていると考えてほぼ差し支えないでしょう。
では、どんなドローンには技適マークがついていないのでしょうか?
購入を避けるべきドローンは次の4つ
以下に当てはまるドローンには、技適マークが付いていない、もしくは付いていても改造したために技適マーク再取得が必要な状態になっている恐れがあります。
- 改造されたもの
- 中古のもの
- 海外で売ってるもの
- 英語版Amazonで販売しているもの(要確認)
最初は日本国内で販売されている新品を買うのが無難です。
まとめ
入門機にぴったりのドローンを目的別にご紹介しました。どのような環境で、どのような飛ばし方をする予定なのかをイメージした上でドローンを選ぶと、失敗が少ないかと思います。