ドローンの資格・免許の種類一覧|必要性や費用について解説

ドローンの資格や免許にはどのような種類があるのでしょうか。資格を取る必要があるのはどのような人でしょうか。この記事では以下3点を説明します。

  • ドローンの資格を取るメリット
  • ドローンの資格を取るべき人
  • 団体別|ドローン資格と費用一覧

ドローンの資格を検討している方は是非ご確認ください。

 

ドローンの資格・免許って取る意味あるの?

この章では、ドローン資格取得のメリットと資格を取るべき人について見ていきます。

ドローンの資格を取る意味はある?

資格の必要性が高いケースとは

結論からいうと、次の目的以外であれば、基本的に資格は要りません。

  1. ドローンパイロット案件の仕事を取りたい(JUIDADPADJI認定資格)
  2. ドローンで農薬を散布したい(産業用マルチローターオペレーター機能
  3. ドローンレースに参加したい(第4級アマチュア無線従事者免許

現在日本では、ドローンを飛ばすために必須の国家資格や免許があるわけではなく、ドローンの操縦に関する資格は、民間団体が発行している資格のみです。

資格がなくても飛ばす事が出来ますが、ドローンパイロットとして今後生計を立てていくことをお考えの場合は、資格保有者に優先的に仕事を依頼する場合が多いので保有すべきです。

技術向上の一環で取るのはアリ

ドローンを購入しいきなりうまく飛ばすことは案外難しく、映像撮影もしようとするとより難しくなります。そこで、スクールで資格取得に向けて取り組むことは、初手としては有効です。

最近ですと、スクールの保有しているドローン練習場は卒業生でも無料で飛ばせるところも出てきており、都会の通いやすい場所で気軽にドローンの練習ができるメリットがあります。

さらに、スクールを通したつながりも技術向上に有効です。スクール卒業生同士で定期的に練習会を開催したり、お互いの情報を交換したりすることで、一人で行うより早く技術の向上が可能です。

飛行申請をする可能性がある場合は取るべき

飛行申請の際に国交省認定の基礎技能講習が含まれているドローンの資格を持っていると手続きの簡略化が可能です。将来的に大型機を飛ばしてみたい方や変わった場所で撮影したい場合は資格を取っておくと良いです。

ドローンの資格を取るべき人とは?

ドローンの資格を取ると良い人を列挙します。ご自身が当てはまっているかご確認下さい。

  • ドローンパイロットとして仕事を請け負いたい人
  • 会社業務でドローンで撮影した映像を使いたい人(広報・PRなど)
  • ドローンを業務で使いたい人(農薬散布、測量、点検)
  • ドローンの操縦がうまくなりたい人

ドローンパイロットとして仕事を請け負いたい人

お仕事としてドローン操縦案件を請け負いたい方は取るべきです。それも国内の複数の資格を保有しておくとなおよいです。企業がドローン操縦の案件で募集をかけるときに、資格保有者以外は書類選考で落とされてしまう場合が非常に多いからです。

ドローンパイロットの仕事が欲しい人におすすめの資格は…

  • 操縦技能証明
  • ドローン操縦士回転翼3級
  • ドローン操縦士回転翼3級 インストラクター
  • DJI スペシャリスト
  • DJI インストラクター

会社業務でドローンで撮影した映像を撮りたい人(広報・PRなど)

ドローンを使うことで非常にダイナミックな映像が取れます。それをPR動画に盛り込むことで、あなたの会社がますます魅力的に見えます。しかし、このドローンを用いた撮影はドローンの操縦に加えて、カメラのアングルや撮影技術も問われるので、一朝一夕に身に着けられるものではありません。最低限資格レベルの技術は必要です。

映像を撮りたい人におすすめの資格は…

  • 操縦技能証明
  • ドローン操縦士回転翼3級
  • DJI スペシャリスト

ドローンを業務で使いたい人(農薬散布、測量、点検)

いわゆる産業用途で使用する場合、それぞれ専用の資格が発行されていますので、そちらを撮ることをお勧めします。特に、農業用途の資格は農林水産省から発行されており、農薬散布にドローンを使用したい場合は必須です。

ドローンを業務で使いたい人におすすめの資格は…

  • 産業用マルチローターオペレーター
  • 第三級陸上特殊無線技士

ドローンの操縦がうまくなりたい人

最後に、ドローンの操作技術を向上させたい方も資格の取得はおススメです。資格取得に至る過程で、ドローン操縦技術の向上のポイントを知る事が出来るからです。自分なりに勉強し、見よう見まねで練習するのも良いですが、ドローンの操縦に関しても、他のスポーツなどと同じように間違った練習方法ではあまり成長しません。そこで、最初に基礎となるものを資格取得を通して獲得することをお勧めします。

操縦が上手くなりたい人におすすめの資格は…

  • 操縦技能証明
  • ドローン操縦士回転翼3級
  • DJI スペシャリスト

 

 

認定団体別|ドローン資格一覧

ドローンの資格に関しては、上記の通り、現状は各団体が個別に発行している状態です。そこで、こちらではまず各民間団体の説明とその団体が発行している資格を説明することで日本のドローンの資格に関して全体像を説明します。

<座学>
▼ドローン検定協会&日本ドローン協会
 - ドローン検定1級~4級
<座学&実技>
▼DJI社
 - DJI スペシャリスト
 - DJI インストラクター
 - DJI マスター
▼JUIDA(日本UAS産業振興協議会)
 - 操縦技能証明
 - 安全運行管理者証
▼DPA(ドローン操縦士協会)
 - 操縦士
 - インストラクター
 - 整備士
<特殊用途>
▼農林水産航空協会
 - 産業用マルチローターオペレーター技能
▼JARD(日本アマチュア無線振興協会)
 - 第4級アマチュア無線従事者免許
▼総務省
 - 第三級陸上特殊無線技士

<座学>
初めに、座学でとれる資格をご説明します。こちらは飛行申請などの時有効です。

ドローン検定協会&日本ドローン協会

ドローン検定1級~4級

佐賀に本社を構えるドローン検定協会㈱が日本ドローン協会㈳の後援を受け、主催するテスト形式の検定です。1級から4級まであり受験料と受験資格は、

  • 4級:3,000円/誰でも受験可能
  • 3級:5,500円/誰でも受験可能
  • 2級:12,000円/ドローン検定3級取得者
  • 1級:18,000円/ドローン検定2級取得者

と比較的安価で受けやすいものです。

こちらに合格すると、国交省への許可承認申請時に操縦者の資格について証明書の添付、基礎技能講習(国交省認定)を受講する際に座学1(4時間)が免除されます。テストは選択形式で法律や気象から、工学に関するものまでドローン周辺知識を幅広く問われます。

飛行申請などについても知る事が出来るので、初歩として試してみるのも良いかもしれません。

 

<座学&実技>

次に、座学と実技がカリキュラムに組み込まれている資格をご説明します。こちらは座学のみと比較するとコストがかかりますが、実技講習がついていることで受講後の操作技術控除が期待できます。ただし、以下の資格を実際に取得する場合、スクールによっては飛行経験により金額が変わってくる場合がありますのでよくご確認ください。

DJI JAPAN認定資格

世界最大手のドローンメーカーの日本法人が技能証明資格を発行しています。「DJI CAMP」と呼ばれる講習に参加することで、筆記と実技の講習を受け、認定となります。

DJI スペシャリスト(6万円前後)

ドローンの操縦技能の資格です。数日間の講習を受けることで取得できます。10時間以上のDJI製品の飛行経験が必要です。

DJI インストラクター(10万円前後)

非公式に募集される資格であり、講師として、業務でドローンを扱う人向けの資格です。DJI製品の50時間以上の飛行経験が必要です。

DJI マスター

DJI社から直接先行されるDJI認定資格の最上位の資格です。100時間以上の飛行経験が必要となります。

 

JUIDA認定資格(操縦技能証明証、安全運航管理者証明証)

JUIDAは日本で初めてドローンの資格を発行した団体であり、今では、認定校が100項以上ある資格です。構成メンバーが大学教授や研究員などかなり専門性の高い団体です(引用元:https://uas-japan.org/aboutus/ )。そのJUIDAがドローン操縦の技能や知識のための「操縦技能証明証」とドローンを業務で使用する場合の安全管理のための「安全運行管理者証明書」を発行しています。

操縦技能証明証(費用:20~40万)

ドローンの操縦や知識のための資格であり、実技と筆記からなります。

安全運行管理者証(5~7万円)

業務としてドローンを活用する場合の管理者のための資格です。操縦技能証明証を取得後、受験が可能となります。

特徴としては、実技がカリキュラムに組み込まれているため、実技と知識の両面の証明として有効です。しかし、操縦技能証明が20~40万円程度、安全運転管理者証明書が5~7万円と少し値が張ります。お仕事でドローンを活用する人向けの資格といえるでしょう。

 

DPA(ドローン操縦士協会)

2015年の首相官邸ドローン落下事件を受けて、設立された団体。こちらも大学教授などから構成され、PwCとアライアンス、慶応大学とコンソーシアムを組んでいる団体です。そのDPAが「操縦士向け」「インストラクター向け」「整備士向け(現在整備中)」の資格を発行しております。

ドローン操縦士回転翼3級(20万~30万円)

操縦士のための資格であり、実技と筆記からなります。JUIDAと比較すると実技の方に重きを置いており、操縦技能を向上させたい場合に有効です。現在は3級まで発行されており、1級と2球は今後の精密農業やインフラ点検時のドローン操作を目的にした資格になる模様で、現在整備中です。

ドローン操縦士回転翼3級 インストラクター(20~30万円)

ドローン操縦士回転翼3級の講師として、受講者に講義するために必要な資格です。こちらを取得するとより、ドローンに関する専門性をアピールできるため、お仕事でドローンを使用したい場合は持っておきたい資格です。こちらも1級と2球は現在整備中です。

ドローン整備士2級(不明:現在整備中)

今後、ますますドローンが普及していくにあたって、不具合や故障のメンテナンスの需要も高まってきます。そこでDPAでは、その整備に関する資格も企画しています。

 

<特殊用途>

最後に特殊用途でドローンを使用する場合の資格についてご説明します。こちらで最もおすすめなのは「第4級アマチュア無線従事者免許」です。ぜひ取得し、ダイナミックな飛行をお楽しみください。

農林水産航空協会

産業用マルチローターオペレーター技能(20万円前後)

ドローンを用いて農薬散布を行うためには、農林水産航空協会が発行する「産業用マルチローターオペレーター技能」を取得し、その後、国交省へ農薬散布申請をしなければなりません。

 

JARD(日本アマチュア無線振興協会)

第4級アマチュア無線従事者免許

FPV(First Person View:1人称視点:VRゴーグルなどからドローン本体からの目線での飛行操縦を行う)場合、アマチュア無線免許の4級が必要となります。しかし、こちらを取ると、非常にダイナミックでリアリティのある飛行を体験できるため、ドローン操縦に慣れてきたタイミングで是非取りたい資格です。また、ドローンレースでは、FPV搭載ドローンの使用が規定されている大会も多いため、ドローンレースにご興味がある方も取得必須です。

 

総務省

第三級陸上特殊無線技士

一般にドローンの操縦には、携帯やパソコンと同じ2.4GHzの周波数が使われていますが、2016年8月に電波法で、5.7GHzの周波数帯をドローン用に使用することが可能となる法律が制定されました。この周波数帯を使用する際に必要となるのが「第三旧陸上特殊無線技士(通称:サントクリク)」です。今後、物流や点検などで産業用ドローンの操縦の可能性がある方は取っておいたほうが良いかもしれません。

 

まとめ

本記事では、ドローンの資格についてご説明しました。まだまだ、資格も整備されておらずどれを取るかは迷うところかもしれませんし、新しい団体が資格を発行し始めてきています。しかし、ドローンのつながりや練習場所を考えるとどれか一つは主tくしてみても良いかもしれません。私のおすすめは「第4級アマチュア無線従事者免許」です。ドローンの醍醐味ともいえるようなダイナミックな視点をお楽しみください。