パイロット必見!|点検・検査業務と必要な性能、おすすめドローン4つ

ドローンを活用した点検・検査は需要が大きくなっていると聞いたことがある方も多いかもしれませんが、点検・検査用途のドローンの名前を知っている方は少ないのではないでしょうか。

 

そこで、この記事では、点検・検査のお仕事向けドローンの購入を検討している方向けに以下のつを説明します。

  1. ドローンの点検・検査は何をするの!?ドローン点検検査業務を解説
  2. 空撮用途とは違う!?ここを抑えれば大丈夫!点検・検査ドローン性能○つ
  3. 個人用おすすめ点検・検査向けドローン3つ
  4. ドローン点検・検査の操縦時に注意すべき10のこと

 

新しい市場で活躍したいとお考えの方は参考にしてみてください。

 

ドローンの点検・検査は何をするの!?|ドローン点検検査業務を解説

従来の点検業務|例:橋梁点検

従来の定期点検業務を橋梁を例にとり説明します。以下に橋梁点検の定期点検の業務フローを示します。

<点検業務フロー>

  1. 準備:点検計画の作成
  2. 点検:対象の橋梁での近接目視検査(この部分をドローンが代替)
  3. 診断:点検の結果をもとにさらに詳しい検査が必要かを判断する
  4. 報告書作成:フォーマットを用いて点検場所とその結果を報告

引用:https://www.kk.jcca.or.jp/upload/oteire/02/file01.pdf

 

準備:点検計画の作成

実際に点検を行う前に、計画の作成が必要です。計画は過去の対象橋梁の状況の確認や点検体制や連絡体制の確認を行います。下記に国土交通省のインフラ点検の要綱からの抜粋を引用します。

 

「定期点検を効率的かつ適切に行うためには,事前に十分な点検計画を作成する必要が

ある。ここでいう定期点検計画とは,定期点検作業に着手するための,既往資料の調査,

点検項目と方法,点検体制,現地踏査,管理者協議,安全対策,緊急連絡体制,緊急対

応の必要性等の連絡体制及び工程など定期点検に係る全ての計画をいう。」

引用元:平成31年3月 橋梁点検要綱 国土交通省 道路局 国道・技術課

点検:対象の橋梁での近接目視検査(この部分をドローンが代替)

計画を作成した後は実際に現地へ赴き検査します。この時の構成員は以下の4種類です。

<橋梁の定期点検構成員>

  • 橋梁点検員:点検作業員の統括。点検調査の実施。
  • 点検補助員:橋梁点検員の補助。
  • 点検車運転員:橋梁点検車の移動。
  • 交通整理員:点検車の安全確保。交通誘導。

引用元:公共土木施設の維持管理に関する研究委員会 報告書 1.橋梁点検(適切な橋梁定期券兼方法の手引き)

傷の確認など、確認項目は多数存在するため点検業務のプロ(橋梁点検員)が行います。ドローンパイロットはその点検をサポートする立ち位置で作業を行うことになるでしょう。したがってある程度の橋梁点検の知識があるとよいです。

 

診断:点検の結果をもとにさらに詳しい検査が必要かを判断する

下記に点検風フローを示します。

引用元:https://www.kk.jcca.or.jp/upload/oteire/02/file01.pdf

上記定期点検を行い、さらに詳しい検査が必要かを判断します。下に定期点検後のフローを示します。まず一次検査が上記定期点検にあたり、その結果を踏まえ、2次検査や補修工事の必要の有無を判断します。

 

報告書作成:フォーマットを用いて点検場所とその結果を報告

最後に、その結果を報告書に記載し、自治体や国へ報告します。この時の報告書のフォーマットは決まっており、位置や傷の度合いなどを記載する必要があります。

 

以上が点検業務の流れになります。結構複雑ですよね。しかし、ドローンパイロットが行うのはその中の一部となるので、安心してください。それと同時に、業務が多岐にわたるので、ドローンではなく点検の知識や経験があれば非常に重宝されます。

 

次に、点検や検査を行うためのドローンにあると便利な機能・性能をご説明します。

 

空撮用途とは違う!?ここを抑えれば大丈夫!点検・検査ドローン性能4つ

この章では、点検・検査ドローンが必要とする性能や機能4つを説明します。

近接目視に必須!保護フレーム

点検・検査で使用するなら保護フレームは必須です。対象に近づいて確認している際に風が吹いて、ガシャッ。と壊れてしまうのを防げます。また、複雑な構造物の内部での点検業務も想定されるので全方位を守れるものが良いでしょう。汎用性から球体か全方位が覆われているフレームが良いです。

点検・検査業務の要!カメラ性能|画素数、ジンバル

わずか数ミリの傷が大変な事態を招くこともあるインフラ。ドローンにおいてそのわずかな傷を見抜くのはカメラです。最近だとDJI社がスイスのカメラメーカーと共同で1億画素のカメラを搭載したドローンを開発したりしていました(参照:https://petapixel.com/)。

ここで、ポイントになるのは画素数とジンバルです。

奥行き方向の映像のなめらかさより、各ポイントを正確に把握することの方が重要なため、画素数は低く見積もっても1000万画素なければ細かい傷が確認できないでしょう。逆にジンバルは3軸がベストですが、2軸でもなんとか点検はできるでしょう。

確認作業には安定した飛行が必要です|耐風速

飛行時の安定性は点検・検査業務に必須です。少しの風でドローンが流されていると点検が進みません。ドローンの安定性を決める要因が耐風速です。耐風性とも言われます。他には、ジャイロセンサーの感度や自立制御の精度も挙げられます。

何かにぶつかる前に|全方位センサー

点検・検査用途でドローンを使うならば、全方位(上下、左右、前後)に障害物を検知するセンサーを搭載していると良いでしょう。さらに今ですと、6方位より多い方向センサー搭載のものも出てきています。自作で改造することも可能なので、さらに、鋭敏な検知が必要な方はそちらもご確認ください。

 

パイロット向けおすすめ点検・検査向けドローン4つと法人向け点検ドローン、付属品を一気にご紹介!

この章ではパイロット向けの点検・検査用途で使えるドローン4つと法人向け点検ドローン、付属品をご紹介します。今後は複数の会社がフリーパイロット向けの点検ドローンを開発すると思いますが、今は個人で購入するならDJI社のものがおすすめです。

点検に特化した高機能ドローン|Matriceシリーズ

ドローンで点検する場合にまず想起してほしいのがMatriceシリーズです。DJI社製ドローンの中で産業用途・開発者向けと位置付けられており、様々な点検に耐えうる性能を誇ります。

産業用&空撮プラットフォーム|Matrice 600 pro

ドローンでの空撮経験があり、点検・検査案件もとって行きたい人に一押しなのがMatrice 600 pro。機体の安定性も抜群で、航続時間も40分と長く、ペイロードも最大10㎏と大きいため、付属品以外のアクセサリも積載することが可能です。また、用途に応じて8種類のカメラとジンバルも用意されており、プロとして活躍する方にはおすすめです。

開発者向けカスタマイズドローン|Matrice 100

こちらは同じMatriceシリーズでも開発者向けの位置づけ。ご自身の使用に合わせてプラットフォーム上で自律飛行制御を自由にカスタマイズできます。DJIのフライト技術は全て踏襲しながら自由にカスタマイズ・プログラミングが可能です。今後、自律飛行制御はさらに需要が増すことを考えると、Matrice 100での制御カスタマイズが可能なら、エンジニアとしての需要も出てくるでしょう。

空撮も高性能!Inspireシリーズ

最高級空撮ドローン|Inspire 2

空撮に重きを置きながら、点検まで行いたい方におすすめなのがInspire 2です。最大飛行速度が94km/h、耐風速36km/hと非常に安定している機体です。また、Inspire 2は販売ラインナップが非常に豊富です(Inspire 2、Inspire 2 ProRes、Inspire 2 standard combo、Inspire 2 professional combo、Inspire 2 premium combo、Inspire 2 cinema premium combo)。しかし、これらは機体の性能は変わらず、カメラなどの付属品がついているか否かです。

価格良し!機能良し!趣味や空撮から点検まで使えるPhantomシリーズ

バランス最高!Phantom 4

職業ドローンパイロットを志した人にまずおすすめしたいのがPhantom 4です。中型機の位置づけ(1.3kg)ながら3軸ジンバルで30分の飛行が可能です。空撮用途や持ち運びも便利なので、初級者を卒業したい方におすすめの一品。

法人向け点検ドローンも多数存在する

次に国内企業の法人向けドローンに関してもまとめます。点検ドローンは、現状、法人向けが多いです(この法人向けの定義は価格が問い合わせ方式とする)。

<国内ドローン開発企業一覧>

  • ACSL(自立制御システム研究所):世界初ドローン専業メーカー上場企業
  • エンルート
  • NEC
  • TERA DRONE
  • PRO DRONE
  • Blue Inovation
  • ALI Techmologies

国内企業はDJIと差別化するために初めから産業特化型ドローンの開発に着手しています。ものづくり大国日本の復活を願いたいですね。

点検には必須です!付属品|カメラ、フレーム

ドローンで点検する場合には空撮の際には使用しなかった付属品が必要となります。この章では、それらをご紹介します。

フレーム

点検に球体フレームは必須と考えてよいでしょう。狭い構造物の間を通り抜けたり、対象に接近する際に全方位をガードしてあることは安心です。DJIも各機体向けに生産していたり、複数の機体対応の球体フレームも出ていますので是非ご確認ください。

カメラ

カメラは用途に応じて使い分けるようにしましょう。ジンバルや画素数、FPVなど用途ごと必要ない性能と絶対外せない性能があります。詳しくはこちらをご覧ください→カメラ付きドローンの性能とおすすめ

 

まとめ

今回は点検・検査ドローンについてまとめました。まだまだ始まったばかりの領域ですが今抑えておくことは市場を取ることにつながるかもしれません。皆様のご活躍を願っております。